【英語学習】ビジネス英語の習得に「文法知識」は必要か?
ビジネス英語を勉強したいと考えている方の中には「ビジネス英語に文法は必要?」「必要ならどうやって勉強すればいいの?」そんな悩みを持つ方も多いと思う。
結論から言えば、ビジネス英語を勉強するときも文法の学習はすべき。私は仕事柄、英語で会議やメールのやり取りをする事も多く、学生時代から英語学習を続けているのだが、文法知識がないと勉強の効率が落ちるのと、表現の幅も広がっていかないと実感している。
ビジネス英語を勉強するときに文法知識が必要な理由 :
・学習効率がアップする
・表現の幅が広がる
・コミュニケーションがスムーズになる
この3点について、もう少し詳しく説明したい。
学習効率がアップする
文法知識があることで、英語学習全体の効率がアップする。文法知識が抜けていると、テキストの解説を見たときに理解するまでに時間がかかり、また文法用語が出てくるたびにいちいち調べていたら集中力が持たない。
例えば、リーディングの勉強をしているときに、関係代名詞が分かっていないと、「なんで文の途中に疑問詞が出てくるのだろう?」とか「文に2つの動詞が出てきて、どう訳せばいいのか分からない」などスムーズに読んでいくことができなくなる。
文法の理解があれば、難しい英文を読む際も単語のチェックだけをすれば意味がわかるので、サクサク学習していくことができる。これはリスニングやスピーキング、ライティングも同様。
そのため、問題演習や単語学習よりも、文法の勉強から始めることが、英語上達への近道になる。
表現の幅が広がる
文法知識が豊富であれば、言いたいことをより細かく説明できるようになるので、表現の幅が広がる。
例えば、「He is my father.(彼は私の父です)」という文も、関係代名詞の知識があれば「He is my father who is very kind.(彼はとても優しい私の父です)」となり、「とても優しい」という情報を付け加えることができる。
このように文法の理解があることで、伝えたいことをより詳しく相手に届けられるようになる。
コミュニケーションがスムーズになる
コミュニケーションにも文法は大きく関わっている。会話の中ではさまざまな文法知識が使われ、知識がないと相手の言いたいことが理解できなかったり、見当違いの返答をしてしまったりという事態が起こってしまう。
例えば、相手が「It was he that made the project a success.(彼がそのプロジェクトを成功させた)」と言ってきた場合、相手が強調しているのはどの情報だろうか?
これは強調構文を使った表現で、話し手は「彼」を強調している。この文法が理解できていれば、返答には「彼」に関連した質問や返答をすべきだ。
このように文法が分かっていれば相手の発言の意図が理解でき、コミュニケーションをスムーズに進めることができる。
ビジネス英語を学ぶ上では上記3点がポイントになる。まずは中学レベルの必要最低限の英文法を押さえて、スピーチや電話、メールなどで使えるビジネス英語表現を使えるようにしよう。